2月 作文添削講座

      ★第127回  2月 6日(土)  締切済です
      ★第128回  2月21日(日)  10:00~12:00
      ★受講料 小学生 1回 3,000円 (2時間)
           中高生 1回 4,000円 ※税別料金になります
      ★限定人数 各回5名

-----------------------------
楠木正成と豊臣秀吉とどっちが偉いというが、見方でいろいろな結論もできるし、そう白でなければ黒といった風に手早く相場をつけるわけにも行かないし、要するに複雑な知識があればあるほど面食らうようになります。
(夏目漱石の講演より)
-----------------------------

 夏目漱石は子どもたちから「楠木正成と豊臣秀吉とどっちが偉いか」という質問を受け、返答に困ります。知識を総動員して考え、いろいろな見方で説明しようとしたのでしょうが、いろいろと結論が出てくる。あっちを立てればこっちが立たない。
 結局自分は弱り果てて子どもたちは満足しなかったというのが漱石の言なのですが、続けて、「人間というものを優劣や上下で決める」のがそもそものまちがいで、もっといえば、「最終的な判断」があると信じることが良くないのだということを言っています。明日になれば、物を食べれば、一冊本を読めば、そんなものは変わってしまう。この世の中は複雑だというのです。
 そのことをいつも忘れずに漱石は小説を書きました。沢山の知識を踏まえて、人間の優劣や上下を決めず、「最終的な判断」を避け続けるようにして書かれた小説は、だから、全ての人物が生き生きとしています。

 作文添削講座は、指導の関係で1回の受講人数を5名に限らせていただきます。そのため、先着順にて受付し、定員になり次第、締め切りとさせていただきます。連続受講も大歓迎です。また、希望があれば学校の作文課題の添削もいたしますので、課題の本やプリントなどがある場合は前もってご連絡ください。最後に、受講料は、来月の授業料明細でご請求させていただきますので、よろしくお願いいたします。ご不明な点がございましたら、お問い合わせください。

※ 外部生のネットからのお申し込みは、「各特別講座のお申し込み」よりお願い致します。